勉強と実践の継続サイクル
この記事について
2013年12月14日に開催されたたてらぶ〜DevLOVE現場甲子園 完結編〜 - DevLOVE | DoorkeeperのLT枠で、飛び入り発表した時の内容+アルファです。飲み会中のLTだったため、ノリ重視な点はご容赦ください。
当日の発表資料が欲しいという大変嬉しいお声を頂いたので、少し時間が開いてしまいましたが掲載します。こちら(以下の画像と同じ)です。ブログとして書くにあたり、画像の編集を含め、一部内容に変更があります。
資料をスクリーンに映しながらスライド無しでひたすら喋ったので、大体の内容をあらためて書いておきます。
勉強って大事
これは当たり前の話ですよね。では、勉強を継続することは無理なくできるでしょうか。
勉強は大事、だから頑張って自分を奮い立たせて勉強する……といった根性論ではなく、もう少し無理なく勉強を継続するための方策を考えるために、私はこの図を書きました。
ここでは、あるドメイン(≒課題領域)における、私個人のモチベーションに注目します。
勉強の前に何があるか
意識的に行われる行動の前には、その行動を実行に移すモチベーションの存在が不可欠です。
私にとって、私の勉強のモチベーションは、その多くが
- ワクワク感
- 危機感
この2つに集約できると感じています。 さらに、ワクワク感は必要性の感じ方の程度を抜きにしてモチベーションに影響すると感じています。
したがって、勉強を継続するためには、この2つに繋がるものを継続的に発生させることが重要になります。 さらに、それらの発生要因が勉強の先にあれば、勉強すること自体が次の勉強に繋がるため、より無理のない勉強継続のサイクルになるでしょう。
補足として、必要性の感じ方の程度とは、例えば試験が間近だとして、
- 試験勉強をすれば評価が高くなるから
- 試験とは無関係なものは勉強しないで
- 試験に関係あるものを勉強する
といったものです。
勉強に何が必要か
勉強の必要性を感じても、行動に移せないことは珍しくありません。 それは、やる気の他に、勉強には必要なものがあるからです。
- 勉強する時間
- 勉強する体力
- 勉強場所
これらは、必要なリソースや条件であるとともに、勉強のモチベーションにも影響します。
適切な勉強場所を選ぶことは、そこに居ることで
- 意識的な区切りが付けられたり、落ち着いたり、
- 勉強に必要な情報が得られたり、
- 喉の渇きや空腹を満たせたり、
などとモチベーションを下げる様々な要因を遠ざけたり解消するのに役立ちます。図書館やカフェだと集中できるけど、自宅ではダメ、といったことに合致し、これは自然なことだと感じます。
これらの要因は図が複雑になるので載せていません。図で全ての要素を示すと、注意が散漫になってしまいます。
ワクワク感と危機感、時間と体力と場所が揃った時……Yes!私は勉強をすることができました!
勉強のその先に何があるか
勉強をすれば、新しい知識が得られます。知識と言っていますが、ここでは記憶といった意味合いです。ただ純粋に覚えているという状態です。
新しい知識は、それを理解することで、得られた知識を行動によって実践する余地になります。
理解のためには、下地となる知識が必要になるでしょう。繰り返しになりますが、図に示していない要素が存在しないということではありません。
実践する余地と、実践する時間と、実践する体力がそろえば、勉強した内容を元に行動できます。これは、新しい経験に繋がります。
新しい経験は、ワクワク感に繋がる……ここで、勉強と実践の継続サイクルができました!!
継続サイクルが止まる要因は勉強の先にある
時間と体力という共通リソース
実践には、勉強と共通するリソースを割り当てることになります。つまり、勉強ばかりだと実践の機会が自ずと失われるということです。逆もまた然りです。
また、仕事や家事で時間や体力が削られれば、両方の機会が無くなってしまうこともあります。
時間だけ、あるいは体力だけあっても、勉強も実践もできません。時間と体力のリソースを確保し、その配分を調整することが、勉強と実践の継続サイクルを回す鍵になります。
時間の経過に伴う変化
勉強、理解、実践の3つは、それぞれ時間の経過を伴う行動です。時間の経過とともに、覚えたことは忘れ、理解したことは陳腐化し、新しい経験もまた忘れます。
したがって、この3つのどこかで行動が止まると、前提となる要素がどんどん無くなっていきます。逆に考えれば、サイクルが止まってしまった時、その原因はいずれかの行動が不足していることを示唆している可能性があります。
このサイクルは回し続けることで勢いが付いて回しやすくなりますが、同時に途中で止めると勢いが衰えていくことを意味します。
勉強がもたらすもう一つのサイクル
改めて全体の図を見てみると、図の左下部分、新しい知識の下に何かあります。新たな問題の発見です。
勉強したり、勉強した知識を元に実践すると、純粋に分からないことが出てきたり、疑問に感じることがあります。こうした事を通じて、新たな問題が見つかります。
新たな問題は、ワクワク感と危機感の両方に繋がります。試験前の勉強中に問題の意味すら分からなかったら冷や汗モノですね。
終わりに
純粋な根性論よりも無理なく勉強を継続するための方策を見い出せたでしょうか?
私は、この図は拡張可能なものだと考えています。例えば、この図では、勉強場所を確保するためのお金について言及していません。しかし、これも重要な要素です。お金を払って学校や塾に通えば、先生という情報源があります。あなたの勉強領域にとって、先生という形での情報源が特に重要な意味を持つなら、その領域において、お金もまた重要な意味を持ちます。
この記事を読んでくださった方にとって、この図が一つのパターンとして助けになれば幸いです。